研究に役立つことや関係しないことを徒然なるままに・・・


Blue Bird
2026年7月24日


うわっ、金のタマゴ!! 

 青い鳥はを探していると見つかりませんが、既にあなたのそばにいて気付
いていないだけかもしれません。
 青い鳥を手乗り文鳥のようにしたければ、餌付けも鳥小屋も必要です。
つまりコスト(準備・労力・費用)がかかります。それなら手っ取り早く
毎朝、幸せを食卓に提供する白い鳥がいいと思うひともいるでしょう。
 チャンスを見つけて掴むのは本人次第だと言われています。目が悪いの
であれば眼科を受診、視力を矯正し、ジムでは俊敏さと握力を付けておき
ます。運をあげるにはそれなりのコストがかかり、エネルギー保存の法則
は、運でも成立しそうです。
 現実世界の熱力学ではエネルギー変換にロスが避けられないように、努力にも無駄はつきものです。
それでも得られるものが大きければ、「運がいい」と感じられるかもしれません。

今年の漢字
2025年12月29日


私もクマを見かけました。だんだ
ん日常化してきました。

 今年の漢字は「熊」でした。山に餌がないということで、人里に降りて
います。仙台市内でもタヌキはこれまでもよく見かけました。今年はタヌ
キが少なかったかわりに、クマ、イノシシ、カモシカなども見かけまし
た。カモシカは急に道路に出てきて、途中で止まりません。重心が高い位
置にあって、北海道のシカほどではないにしても、フロントガラスを破っ
て運転手へのダメージが大きそうです。
 今年の年末年始は時間を取れそうなので、研究について考えてみたいと
思います。

WORK!
2025年9月5日


円柱の直径を定規で測るのはちょ
っと無理がありますよね。

 「自分にぴったり合う仕事」を探し求めることは時間の無駄です。
そんな仕事はなく、あるものはモノサシのない比較だけです。鏡みて
覚悟を決めて目の前の仕事に飛び込みましょう。5年も続けられたら
一人前といわれるかもしれませんが、つまらないと思う雑務にさえ、
真剣に向き合うと新たな扉が開きます。面白くなければ自分の捉え方を
変えてみます。「雑務を処理することで誰かが助かる」やりがいを持た
せられれば雑務は魅力的な仕事になります。どこでもやっていけます。
いまの仕事、あなたが選んだのですから、愚痴を言わず、自信を持って
やり遂げてみませんか。

ひとりになってみよう
2024年12月14日

 鹿肉を頂きました。栄養学的に鶏・豚・牛を上回るそうですが、流
通や法整備での苦労もあるようです。とんかつやサーロインステー

キなら端の脂身が一番美味しいと感じる「脂身は正義」派の私もリ
ピートしたい美味しい赤身でした。ぼっちだと自分のペースで好き
なものだけオーダーでき、いつでも自分の意思で社畜に戻れます。
この自由さが贅沢です。ひとりなら話す必要もなく、研究プロジェ
クトなどゆっくり考えられます。京大時代は東京出張帰りの新幹線
でいろいろアイディアをだしていたことを思い出しました。

リフレッシュ
2024年9月28日

 9月17日の講演会で福島を訪れた帰りに柳津の名物、あわ饅頭を見つけました。通常のあんに加えて初めての「桜あん」と「ずんだあん」を頂きました。講演の疲れを癒すやさしい甘さでした。講演会で質疑応答を含めて1.5時間も立っていると次の日に大腿に疲れが残るようになりましたが、それを見事に吹き飛ばしてくれました。まさに「カロリーは正義」です。皆さまにソウルフードはありますか?研究や雑務に疲れたときにはソウルフードで心と身体をリフレッシュさせましょう。

まだまだ現役?
2024年7月22日

 春になると花もなくなり、枯れてしまうシクラメンが今年は今も満開です。これまで毎年育ててきましたが、初めての経験です(嬉)。春先に花はすべてなくなったのですが、葉は生き生きとしていました。6月に葉の間から花芽が出てきていることに気付き、現在、写真のように花はどんどん咲き、8月も咲き続けそうです。種ができる前に花を摘むといいそうです。窓の外の青々とした広葉樹と蝉の声をバックに観ています。
 今回、教授になって初めて1stで原著論文を書きました。まさかこの年齢で総説を除いて論文書くことは、もうないと思っていました。それまでの最後の1st論文は2008年でした。

イキカエッタ
2024年6月22日

 指導した大学院生や全く知らなかったひとから勧められ、「ひとりSゼリア」を経験しました。このあと、肉系を複数オーダーしました。味変もできて「うさうまっ!」です。ビールと紅白ワインを同時に頼んで自分の好きな前菜に囲まれると幸せに満たされます。前菜食べ過ぎてピザとパスタにたどりつけなくなりました。
 さて、研究は高級フレンチでなければいい結果(味)が出せないのでしょうか。大好きなひととだったら、立ち食いソバでも絶品では???初心に戻って研究を始めた頃を思い出してみませんか。

軸足
2024年2月23日

 軸足というとバスケットボールを思い出します。激しい動きを伴うダンスも全身が動いているわけでなく、例えば踵は固定されて、リズムのなかできっちり止めて十分にためていたりします。強弱に加えてあえて止めることもインパクトになります。
 研究も軸足を動かさずにもう一方の脚を動かすと効果的な発展が期待できます。思い切って両脚を動かすことはハイリスクですが、大きな変化になります。

来訪者
2023年12月22日

 もうすぐ2023年も終わりですが、みなさま今年はいかがでしたか。今年は年始からたくさんの論文を発表できました。一方で学会はほぼすべて退会しました。すっきりしますからみなさんも一度試してみてはどうでしょう。卒業時を含めてこれからの引っ越しシーズンはいい機会です。
 写真のように来訪者がたくさん来るようになりました。ガラス越しに手が届きそうな距離です。窓を開けない限り、ガラスを叩いてもびくともしません。ハトって幸福を運んでくるといわれていますが、わりとふてぶてしく医療系、特に呼吸器内科医はハトを忌み嫌っています。運んでくるのはクラミジア、クリプトコッカスです。
 話がそれましたが、新しいプロジェクトを迎え入れるためには物理的・精神的空間が必要です。ここでも三方良しの基準は役立ちます。迷ったら感謝しつつ「左様なら中止・廃棄」しましょう。現状維持よりも「チャンスとリスク」を取りましょう。

数式は言語(コミュニケーション)である
2023年6月1日
 数学というと理系でも無機的に思う方が多いと思います。
実は言葉以上にひとの気持ちを表現できます。それも読み
手の解釈の影響をより受けにくくなります。そもそも言葉と
いう1次元でひとの気持ちを正確に表すことは大変です。いろ
いろな解釈・ゆらぎがあることを逆手に使うことすらありま
す。疑うひとはヒット曲の歌詞を読んでみてください。

 「禍福は糾える縄の如し」はf(t)=a sint  + c  で表すこ
とができます。個人の体調も周期がありますから、その
1周期を360°として計算すればOKです。打たれ強いひとはcがプラス、悲観的なひとはマイナスでしょう。
 このcに変動性があって図にのらないように、過度に落ち込まないようにコントロールすることも計算
式で表すことができます。例えばf(t)=a x sint+b x cos (t-90) + cのようにcosで制御をかけていけば、
係数の差はあるにしても割と安定ですが、人間味は少ないかもしれません。係数aまたはb > 1なら感情の
起伏が激し過ぎてお付き合いに疲れます。
 コミュニケーションは態度や表情で6割程度、言語は3割とも言われています。言葉で3割なら数式で
もう一つ変数をいれたらもう十分ではないでしょうか。相手の気持ちを読み取れないことに自信がある
ひとなら(反語です)、私は昔から数式のほうがよほど相手の気持ちを推測しやすいと思っていました。
賛同してくれたひとはいまだにいません。
 ちなみに理系にも真性と偽性があります。これは優劣ではなく、考え方の問題です。当然文系にも当て
はまります。こちらはまた機会があれば、記載してみます。

扉
2023年1月1日

 大学の廊下を歩いているといろいろな扉があります。チャンスの扉はどこかにあって稀に、しかし確実に開きます。手前に引く場合もありますし、押す場合もあります。ドアノブがついているのに意外にも引き戸だったりもします。壁にも隠し扉があるかもしれません。つまり押す、引くだけでなく、発想の展開も大事です
 ほとんどの扉にはカギがかかっているのでちょっと探したくらいでは開く扉は見つけられません。ただ、あきらめて行動しなければなにも起こらず、行動のみが、チャンスを掴むポイントです。
 自動ドアのこともあるでしょう。努力も行動もしないで開く扉は地獄の入口かもしれません。地獄で気が付きましたが、地獄は想定外のことは決して起こらず、針の山はどこまで行っても針の山です。その点、なんでもありうる「この世」は一寸先も予想できず、よほど地獄的かもしれません。話を戻しますが、自動ドアを開けるためにも扉の前に立つという行動が先行します。迷っていないで小さなことから始めましょう。


Go NEXT!
2022年11月27日


飛行機は後ろを振り返ることなく、飛び
立ちます。

 これまで2年半コロナ禍で泣かされてきましたが、そろそろnext stageに進む時期が来ています。第7波の重症化率・死亡率も季節性インフルエンザと同レベルになりました。新型コロナウイルス感染症の統計の取り方を季節性インフルエンザと統一にしたら、危険性はインフルエンザよりも低いかもしれません。
 アンケートによると市民の半数は普段の生活を取り戻しつつあります。事実、通勤・通学などマスクはする以外は以前と同様です。政府方針も第6-7波と大きな波が来ても変わらず、GoToに相当する割引も感染拡大があっても継続ですし、5類への引き下げ検討への市民の反応も冷ややかです。
 コロナ禍ではグローバル現代社会の脆弱性や不安定さ、問題点が明確になってきました。これらすべての問題はコロナ禍で新たに出現してきたものではなく、以前からあったものです。医療面では、電子カルテ、救急医療、受け入れ困難、人手や医療資源・医薬品の不足、すべて以前から問題視されてきましたが、解決されずに今日まで来ています。個人で、地域で、または国家レベルでと改善の規模は違いますが、これらの問題にそろそろ正面から向き合う時期ではないないでしょうか。
 我々はコロナ禍でつまずきましたが、転んで痛い目を見ただけでは踏んだり蹴ったりです。立ち上がる時には何かしら掴んで立ち上がってはどうでしょう。ゴミでもいいんです、サッカーの世界では日本のサポーターは、ゴミまで持ち帰る「神」と言われているそうです。コロナ禍は我々に逃げられない現実を見せつけています。災害からの復興では「Build back better(以前よりもよりよくなった復興)」という言葉があります。過去にとらわれず、新しい未来に目を向けて行動してみませんか。


医学と医療
2022年10月30日


仙台郊外にある定規山・定規如来にも結構
人が来ていました。コロナはもう日常に組
み込まれています。五重の塔もあります。

 医学と医療、どちらが上位なのでしょう。医学がなければ医療は成り立たないと現代人は思いますが、そもそも「手当て」という言葉があるように「手を当てるだけ」つまり患者に寄り添うだけでも効果は出てきます。医療を支援するために医学は進歩したとも言えますので、難しいところです。
 医学は科学であり、博愛や感情の入り込む隙は一切ない、とも言えます。感情を研究対象とする精神科や緩和医療科などは境界なので除くと、多くの医学では患者にとって「良かろう」と勝手に定義したゴールに向かってまっしぐら!ということになります。確かにがん患者にとって5年生存率は重要な指標です。でも平均5年生存率が60%と70%、明確に有意差出そうですが、抗がん剤には副作用もあり、その人の人生にとってどちらがいいのかはわかりません。さらにその患者を看取った家族、関係者にとって何が良かったのでしょう。
 EBMは参考になりますが、それが必ずしも全員に当てはまるわけではありません。なにをゴールにしたかでEBMも全く出口が変わります。確率論と個別化は一部相反する概念です。医学だけでなく医療でもまだまだ解決しなけれなならない問題点が多く残されたままです。


2021年から2022年へ
2021年12月31日


12月4日の河北新報の1面にオミクロン株
の拡大が載っていました。変異が多く入っ
ていますが、変異にはウイルスにとって都
合のいいもの、悪いもののふたつがあり、
圧倒的に後者の比率が高くなります。情報
に追われるだけでなく、冷静に見ていきま
しょう。

 2020年同様に2021年もコロナに振り回された1年でしたが、ワクチンのおかげで、新型コロナウイルス感染症の危険性もインフルエンザレベルになりつつあります。新たな変異型オミクロン株も出てきていますが、少なくても高病原性ではなく、むしろ弱毒型とも言われています。前回も書きましたが、対策は1年前と何も変わらず、自分ができる当たり前の「感染症のABC」をしっかりやっていきましょう。
 みなさまにとって2021年はどうでしたでしょうか。コロナ禍であっても意外といいこともありませんでしたか?出張・会食が減った分、これまでできなかったことへ時間が取れるようになりました。マスクをしているので、毎日ひげを剃らなくてもいいことにも気がつきました(笑)。見渡してみるといいこと、よくなったこともたくさんあると思います。2022年は、悪いこと、できないことではなく、よくなったこと、今できることにフォーカスしてみてはいかがでしょうか。
 2020年から災害研の有志で勉強会をしています。伊藤先生、三木先生、中鉢先生、川内先生と感染症の歴史を学んでいます。これがとても興味深いのです!面白いことに急性ウイルス感染症が猛威を振るうのはせいぜい3年なんです。2022年はそんな年になってほしいところです。よい年をお迎えください。


ケネディとコロナ
2021年4月16日


東北大医学部の医学科と保健学科との間の
庭にあるしだれ桜です。夜に樹の内側から
撮影しました。桜でできた大きなウサギ小
屋に入っているようです。 

 コロナ関連では、この仕事が終わったら、次の仕事が終わったらと、思っていましたが、角を曲がれば、また角だったという巨大迷路を抜け出せていません。世間ではコロナの変異株の出現が取りただされていますが、対策は1年前と何も変わりません。政府や自治体、そして他人のせいにしないで、自分ができる当たり前の「感染症のABC」をしっかりやっていきましょう。
 ケネディ大統領の言葉です。My fellow Americans: Ask not whatyour country can do for you; ask what you can do for yourcountry(アメリカ国民へ:国家があなたのために何をしてくれるかを問うのではなくあなたが国家にどんな貢献ができるかを考えよう)、つまりコロナ禍において、国民一人ひとりができることは、自らが感染しない、感染しても感染を広げないようにすることです。
 以下のように続きます。My fellow citizens of the world: ask not what America will do for you,  butwhat together we can do for the freedom of man(世界中のみなさん:アメリカがみなさんのために何をしてくれるかを問うのではなく、我々がともに人類の自由のために何ができるかを考えよう)。今だからこそ、じっくり考えてみませんか。


感染症のABC
2020年7月24日


細胞表面から出芽する新型コロナウイルス
粒子を走査型電子顕微鏡にて撮影。出芽の
様子を見やすくするためにウイルス粒子を
コンピューター上で青く着色しています。
共同研究している東京都健康安全研究セン
ターから引用
http://www.tokyo-eiken.
go.jp/lb_virus/kansenshou/virus_
gazou/sars-cov-2/
 

 更新なしで危うく1年たってしまうところでした。この間、コロナ対応で忙しい日々を過ごさせていただきました。3月の寒い中、トリアージをしていたのにもう7月、夏です。この間、制圧に成功した国、失敗した国、抑えたけどくすぶっている国、再度、拡大している国(日本)と分かれています。日本では第2波ともいわれていますが、世界的にみるとまだまだ第1波のさなかにあります。
 感染予防の基本はハイリスク行為としての4密(発声を伴う3密とひとに言えないような秘密の行動)を避けつつ、手洗いとマスクです。仙台放送「DRサーチみやぎ」でも放映しているように「当たり前のことを馬鹿にしないでちゃんとやる」略して感染予防のABCです(フルバージョン:https://miyagi.doctor-search.tv/voicedetail/MIYAGI-DVOICE-5000011)。日本語をそのまま略しただけです。東北大学のHPや大学病院・東北メディカルメガバンク機構のHPでも紹介されています。


Give & Take
2019年9月21日

  Give & Takeって言葉をご存じかと思います。この順序が大事ですが、日本には「三方良し」というもっと優れた言葉があります。近江商人が発祥と言われていますが、「売り手」「買い手」「世間」だそうです。つまり、売り買いだけでなく、それが社会貢献にもなるべき、ということです。
 「三方良し」も発展して「八方良し」なる言葉まで出てきました。なにかをすれば、いろいろな影響がでてきます。新薬を開発することは、患者にとっていいことですし、直せなくてつらい思いをしている医療従事者も助かります。純国産であれば、特許料も海外から流入してきます。製薬会社も儲かり、従業員も潤います。つまり法人税や所得税も多く取れるので国家も潤います。中国の陳延之の著書『小品方』にある「小医は病を医す 中医は人を医す 大医は国を医す」のような開発研究をしたいと思います。


選択肢
2019年8月15日

右手の飲み物は何でしょう
ビールにも見えますが、ワインにも見えま
す。実は間をとってスパークリングです。左
側はドライフルーツです。

 とりあえずビールにするかワインにするか、悩むこともあるかと思います。入店して間もなくすると注文を聞かれます。残り時間はわずか。さあ、どちらにします?
 この程度だと「どっちだっていいじゃん」って声が聞こえてきそうです。すぐ決められないということは「大きな差がないか」「どちらもいまいちなのか」、別な視点では「今をとるのか、将来をとるのか」「見栄を張るのか、実を取るのか」。
 答えがない場合、選択してみなければわかりません。つまり考えるだけ時間の無駄です。とはいっても偶然に身を任せるのは、高等動物らしくありません。では、どうしましょう。
 ウサギは口でくわえるしかなく、一択です。ウサギの学校では「二者択一のジレンマに陥ったら、どちらも廃棄し、第三の選択肢を創造せよ」と教わります。「万策尽きた」といいますが、1万通りの選択肢を検討したのでしょうか。実は片手で済むくらいではないでしょうか。あきらめずに素晴らしい解決方法を考え出し、第三の道を歩みませんか。


陽子・中性子・電子は理不尽と呼ばれる微小粒子からなる 
2019年2月8日

 皆さんは物質が元素からできていて、この元素は、陽子、中性子、電子から構成されることをご存知かと思います。水素を地球で例えると地球が原子核(陽子ひとつ)、その周りを月(電子ひとつ:e-)が回っています。左図は月を9個持っているフッ素原子(F)に電子が追加される図です。
 うさぎの学校では、さらにこの陽子などが、理不尽と呼ばれる微小粒子からなると教わります。つまり「理不尽」は、概念ではなく、れっきとした「質量」を持った物質と定義されています。天動説・地動説ですら自ら確かめもせずに信じている我々にこの説を疑う権利はないともたしなめられます。
 皆さんも理不尽なことがない日はないでしょう。それでも淡々と業務をこなしましょう。理不尽と嘆くことは現実逃避です。ひとや組織のせいにして自分の業務を投げ出すことは楽ですよね。研究なんて理不尽の塊です。でもブランド力(下のコラム参照)も磨かれますし、どんな理不尽にも質量、いえ「意味」があります。きっと後で役に立ってくれるでしょう。ところで理不尽の先にはまた新たな理不尽が待っています。だって世の中の物質はすべて理不尽からできているのですから。 


あなたのブランド力は?
2017年12月29日

 昨年書いてからちょうど1年更新をしていませんでした。それだけ今年が忙しかったことにしてください。それはさておき、ブランド力です。
 出張先の近くに有名なうどん屋さんがありました。すべて立ち席でバッグも背負えない狭さです。あまりの狭さで具材は2階から持ってくるのですが、その都度臨時のはしごを組み立ててます。外に冷蔵庫やストッカーが置かれ、衛生的に疑問ですが、沢山のひとが訪れています。現在は外国人が調理場に立っていますが、ひっきりなしの客に一心不乱にうどんを茹で、具の天ぷらを揚げていました。開店したら、おそらく閉店までほとんど立ちっぱなしでしょう。最近めっきり見かけない職人気質に感動しました。
 今年1年、自分というブランドを磨いたでしょうか。ブランドバッグでは高価だから買うおかしなひともいますが、大抵は高くても「そのバッグが欲しい!」と第三者が購入しています。つまりブランド力は「他人」が決めます。研究費がとれたり、共同研究を申し込まれるのも、実は「他人」の評価です。医療従事者ならもう一度このひとに診てもらいたい!って思われているでしょうか。
 このうどん屋さんもずっとおいしいうどんを茹で続けて今のブランドを築いたのでしょう。目先のつまらないことでいらいらしたり、条件が悪い、評価されていないなどと愚痴を言う暇があったら、黙々と目的に向かっておのおのの目標を達成することに集中しませんか。それがあなたのブランド力につながります。


目的は東京での研究班参加、目標は仙台駅
2016年12月29日



 先日、鹿児島で馬場先生が主催されたエイズ学会に参加しました。学会会場近くからの桜島と開会にあたって学会長の馬場先生の挨拶を撮影しました。
 今年も、新年を迎える時期になりました。みなさんは如何でしたでしょうか?私は兼務が増えて、これまでの仕事のやり方が通用しなくなりました。新たな仕事術を身につける必要に迫られています。忙しいと目の前の仕事に忙殺されますが、本当にそれが必要か、見極めが必要です。
 さて、今回は「目的と目標を明確に分ける」です。目的と目標は似ていますが、全く違う概念です。目的は果たすべきですが、目標は必ずしもそうではありません。例えば、研究班の会議(東京)に出るために新幹線に乗ることを考えます。私なら仙台駅を目標にしますが、住んでいるところによっては古川駅でも、白石駅でも構いません。つまり、仙台駅という目標は必要条件ではないことになります。そもそも最近使われ始めたテレビ会議でも十分かもしれません。この場合はテレビ会議ができる環境を整えることが目標になります。目標は、時、場所、状況、ひとによってもいろいろです。
 目標にとらわれすぎて、無駄働きにならないように気を付けましょう。一方で目標も立てずに行動することは足元をすくわれる可能性が大です。研究も同じです。成果(目的)とそれを支える手法や材料(目標)を分けて、今のやり方でいいのか考えるといいと思います。


5%
2016年7月16日

 ついこの前まで消費税は5%でしたね。導入時にはいろいろありましたが、今では当たり前になっています。つまり5%という数字は大多数の人に大きな問題にならなかったということです(8%は計算が・・・)。さて、今回はウサギ財務大臣が時間に消費税をかけたいと思います。ええっ!!と驚かないでください。これは必ず「倍以上」の配当になって返ってきます。すごくサギっぽい(ウが抜けると大違い)ですが、この投資はお薦めです(書けば書くほどさらに嘘っぽくなってきました、焦り・・・)。
 冗談はさておき、種明かしをすると5%を他人でも自分でもいいので投資するんです。医療職なら、週40時間のうち2時間(5%)を新しく入院した疾患の勉強に当ててみる。実務でもOKです。例えば転院先がうまく見つからない場合、病棟カンファランスで1時間、ケアマネージャーと1時間相談してみると、何らかの解決策にたどり着きませんか。病棟や外来のスタッフが働きやすい環境をそれぞれ1時間くらい考える。仕事がスムーズにいけばミスが減るし、仕事でのストレスもなくなるでしょう。もちろん自分にも2時間を投資したり、給与の5%を英会話に使ってみたり・・・。
 ただ5%を超えると継続は大変です。何事もやり数ぎは3日坊主の始まりです。効果が出るにはしばらくかかりますが、必ず配当はあるはずです(笑)。たかが5%、されど5%です。


あなたはどんな仕事をしていますか?
2016年2月12日

 石工に「あなたは何をしているんですか?」と聞くとひとりめは「生活のために石を切っている」と答えます。ふたりめに聞くと「最高の石を用意している」と答えます。3人目は「人々が安らげる場所を創っている」と答えたそうです。3人とも教会を「つくる」という同じ仕事をしています。「つくる」といっても、作る、造る、創るといったいろいろな漢字をあてることができますが、一番いい仕事をしているのは誰でしょう。3人目は目的がはっきりしていて、本人のモチベーションも高いですよね。石を切る、組み立てるといった単純作業をただしているだけでは苦しいだけです。教会を建てるというと少しワクワクはしますが、まだ本当の目的に達していません。3番目の答えは教会の本来の目的までをカバーしています。こうしてみたらもっと安らげる空間になるんじゃないかとアイディアを膨らませることができます。
 我々医療者や研究者は往々にして専門バカになって最高の石切り技術に没頭しがちです。もう一度原点に戻り、創造的な仕事をしてみませんか。これまで単純作業で嫌だったものの見方が変わるかもしれません。昨日と同じ仕事でも楽しく創造的な仕事にしてみませんか。

認識